京本大我とNEWSIES
※重たい気持ちのあまり長くなりましたが、時間のある時に読んでいただけたら幸いです。
2019年7月11日のお昼12時、Twitterを開くとそこは大騒ぎだった。「おめでとう」「嬉しい」感嘆符と泣いてる絵文字をたくさん見た。東宝演劇部のツイートが流れてきていたため、大我くんが関連していることは想像が付いた。でも、そこにあったのは思っているよりも遥かに大きなニュースだった。
大我くんの東宝ミュージカルの主演が決まっていた
しかも
私はミュージカルの世界にも足を踏み入れていたため、このことがいかに凄いことか分かった。宝塚だったらド路線だし、ジャニーズでは例えにくいけど、強いて言うなら入って数年のJr.が月9の主演をやるぐらいかな…
大我くんは2015.16.19とミュージカル「エリザベート」にルドルフ役として出演した。2019年はファーストキャストを務めた。エリザでルドルフを演じることはミュージカル俳優の登竜門的なものであり、歴代ルドルフを演じた方々はミュージカル界で大活躍している。だから大我くんもそうなるのかな、とは期待していたけど、まさかこんなに早く来ると思わなかった。
しかも、演出はあの有名な小池修一郎先生。音楽はアランメンケン。キャストも雪組元トップ娘役の咲妃みゆさん、月組元トップの霧矢大夢さん、松平健さん、と実力者で固められていて「東宝が本気だ…」と感じたことは今でも覚えている。
その日、お昼にそのことを知って、胸がいっぱいでご飯が進まなかった。でもすごく幸せだった。
大我くんがミュージカル俳優として正式に認められた気がした。
その日から私はずっとワクワクしていた。もちろんSixTONESの京本大我が大好きだけど、板の上に立つ大我くんは、また違った京本大我で、私はそれが堪らなく好きだった。観れば分かるから他担の方にも見てほしい。けど円盤が無い。というのは置いておいて、とにかく「東宝ミュージカルで主演」というのがすっっっっごく嬉しかった。
発表当時、大我くんはエリザベートに出演中だったため帝国劇場にニュージーズのポスターが飾られていて、私はそれを見て泣きそうだったし、それを見ながら聞こえて来る「気になる」「大我くんが主演するんだ」「さすがだね」というミュオタさんの声が本当に嬉しかった。
Twitterでも、ミュオタと思われる方々がニュージーズについて話してくれているツイートが流れてきてそれを読んで嬉しくて泣きそうだった。
それから少しして2019年8月3日18:00。
この日はニュージーズの情報解禁後初の大我くんのブログの更新日だった。ひと足先にエリザベートで千穐楽を迎えた後だったため、エリザベートの話とニュージーズの話、どちらもあるだろうとワクワクしていた。
大我くんはエリザベートの話をした後、ニュージーズについて触れてくれた。そこには、大我くんの気持ちが書かれていた。(※有料コンテンツのためニュアンスで表記します)
恐らく人生最大の山になる
日生劇場、俺で大丈夫か?
不安そうだった。でも正直大我くんらしいな〜と思った(笑)でも、そこには
後悔はさせない
という文字もあった。“多分”って付け足されていたけど(笑)、後悔はさせないというのは本音だったと思う。
2019年8月8日
ジャニーズJr.の東京ドーム公演の日、大我くんが初めて公の場で、ニュージーズの告知をした日。
大我くんは「ニュージーズに出演します」と言うと、すかさず北斗が「主演です」と言った。
大我くんはいつも「出演」と言うしこういう謙虚なところも好きだけど、メンバーが「主演」と付け足してくれることが凄く好きで嬉しかった。
以前は個人仕事をメンバーにあまり良く思われていなかったと大我くん本人も言っていたし、正直私もそれは感じていた。だけど、恋するヴァンパイア(2018年3月〜・ハルト役)のゲネプロを5人が見に来てくれたり、BOSS CAT(2018年7月〜・猫役/主演)もHARUTO(2019年3月〜・ハルト役/主演)もエリザベート(2019年6月〜・ルドルフ役)はメンバーみんなが見に来てくれて(エリザベートはドラマが重なっていた北斗は来られなかったけど)、メンバーも、大我くんの個人仕事を認めてくれたんだなって嬉しかった。
それに、いつも個人とグループの仕事が重なる大我くんだけど(恋ヴァと横アリ初単独、BOSSCATとサマパラ、HARUTOとCHANGE THE ERA -201ix-)、リハに参加できなくてもメンバーがしっかりフォローをしてくれた、と大我くんはあちこちで嬉しそうに話していた。
そういう過去と現在があるからこそメンバーからの「主演」という補足が泣くほど嬉しかった。ありがとう。
2019年10月11日
ジャニーズJr.情報局でニュージーズの先行受付が開始された。そもそも今までの東宝ミュージカル(エリザベート)は情報局での申し込みは無かったため、情報局枠があることが嬉しかったし、主演なんだ…って改めて実感した。私は即申し込んだ。当落が楽しみだった。(この時デビューは決まっていたけどFC発足はまだだったため情報局からの申し込みだった)
2019年11月1日
当落の日。落選祭りだった。1席しか当たらなかった。正直こんな落選するとは思っていなかったからチケットが思ったより手に入らなかったことは悲しかったけど、大我くんの主演作が、あの規模でこの落選祭りだったことは嬉しかった。大きくなったな…と思った。
東宝ミュージカルには、何度もチケットを手に入れるチャンスがあって、全部チャレンジした。でもチケットは取れないまま「日生劇場5月公演ニュージーズ全公演満席」のお知らせメールが東宝から届いた。嬉しかった。本当におめでとう!!
大我くんは不安で、毎日「席うまるかな?」ってマネージャーさんに聞いてたみたいだけど、埋まるどころか満席だよ!って思った。嬉しかったな〜…
2020年1月27日
ニュージーズの制作発表が行われた。その日の夕方は多くのネットニュースで取り上げられたし、翌日28日にはWSでも取り上げられた。ZIP!ではエンタメのトップニュースになっていて、凄く感動した。そこには、大我くんと小池先生の出会いや、小池先生の大我くんに対する言葉があった。
ルドルフ役のオーディションが難航していた際、ジャニーさんに相談すると大我くんが推薦されたこと。一度オーディションをして落としたけど、その後も決まらず、もう一度オーディションに呼ぶと、一度目からの成長とミュージカルに対する真剣さを感じとり、合格にしたこと。そして何よりも嬉しかったのは、
本格的なミュージカル俳優としてずっと行く人だと思った
という言葉だった。これを読んだ時、私は多分泣いていたと思う。あの小池先生が大我くんをそこまで思ってくれていたと知って感動したし、大我くんと京本担と抱き合いたい気分になった。全てが報われた気がした。
そこから、ニュージーズ関連で多くの雑誌に大我くんがソロで掲載された。どの記事も読み応えがあったし、なによりも大我くんがどれだけニュージーズを楽しみにしているのかが伝わってきて、読んでいてこっちまでワクワクした。(これについてはまた別記事を出すかも…?)
中でも、
ジャニーさんは前からニュージーズに興味があったことを亡くなってから知った。
ニュージーズをやることによって、ジャニーさんに恩返しが出来る。
以前、
反抗期みたいに、ジャニーさんとあまり話さない時期があった。だから病室でたくさん話した。
という記事を読んでいたため、先述したインタビュー内容には涙が溢れた。どうか、天国で観ていて欲しい、そう思った。(こちらのインタビュー内容もニュアンスです)
2020年2月21日
アカデミーナイトGという番組でニュージーズが取り上げられ、大我くんのインタビューが流れた。
大我くんは、そのインタビューで「(お酒の入った)小池先生に“君で大丈夫かな?”と言われた」と言っていた。「だけど逆に燃えちゃう」とも言っていた。小池先生がそう言ったのは偶々かもしれないけど、わざとだとしたら大我くんのことをよく分かってるな(笑)、と思った。
他のインタビューでは、
初めてエリザベートに出演した日、頭が真っ白になって放心常態で終演したけど、その直後に小池先生が俺の楽屋に来て抱き締めてくれた。『君はミュージカルを続けなさい』って言ってくださった。
と大我くんが言っていて、小池先生が大我くんを大事にしてくれていることが嬉しかった。
だからこそ絶対にニュージーズをこの目で観たかった。
2020年4月8日
新型コロナウイルス感染拡大防止のため
ニュージーズ、5.6月公演の全公演中止が発表された。
なんとなく覚悟はしていたが、いざその現実を突きつけられると涙が止まらなかった。大我くんの気持ちを思うと涙が溢れた。我慢できなくて友達に電話して号泣会見した。私のまとまらない話をただただ聞いてくれた友達。(ありがとうごめんね)受け入れられなかった。大我くんが、どれだけ楽しみにしていたか知っていたし、稽古が始まっていたことも知っていたから、もう無理だった。思考が停止してしまった。どこにもぶつけようのない感情だった。
しかも、神様は時に残酷で、次の日は大我くんのブログの更新日だった。そのことを考えたら更に涙が止まらなかった。
2020年4月9日
大我くんは、ブログより先にISLANDTVを更新した。(ジャニーズ公式の動画サイト/アプリのこと)
京本大我「Imitation Rain」弾き語り | ISLAND TV
ImitationRain(SixTONESのデビュー曲)の弾き語りの動画だった。白黒の画面、切ない歌声。歌で表現をすることを選んだ大我くんがとても好きだった。その歌声には気持ちがこもっていた。また泣いた。どんだけ泣いてるんだって感じだけど本当に泣けた。今はとにかく自分のことだけ考えてくれればいいのに、こういう形でファンのことを考えてくれた大我くんの優しさがビシバシ伝わってきた。なんて愛情深い人なんだろう。本当にありがとう。
そしてブログの更新。そこには大我くんの正直な言葉があった。(※こちらも有料コンテンツのためニュアンスでの表記です。)
最高の仲間に出逢えた。綺麗事に聞こえるかもしれないけど、それだけでも幸せ
正直、何と表現したらいいのか、非常に入り乱れた感情
でも、この経験は間違いなく一生忘れられない財産
“非常に入り乱れた感情”という言葉にグッと来た。私は大我くんじゃないから、大我くんの気持ちにはなれないし烏滸がましい話だけど、気持ちを想像することは出来た。もどかしくて悔しかった。でも、それを「財産」と言える大我くんを尊敬した。小学生みたいな感想になってしまうけど、凄いと思った。私には多分無理だと思う。そういう所も大我くんの好きなところの1つ。
大我くんがニュージーズ関連で掲載されている雑誌はその後も発売された。ニュージーズの幕が上がることが前提で話されていて、しんどかった。だけど、いつか大我くんのジャックをこの目で観られる日を願おうとも思った。
そして2020年5月8日。
天気が良くて、それが少し寂しかった。本来、ニュージーズの幕が上がるはずだった日。凄く天気が良くて暖かくて、もし予定通り幕が上がっていたらこの天気は凄く清々しいものだったのに、と思ってしまった。
そして、大我くんは個人ブログで、ジャックを彷彿とさせる帽子を被った自撮り写真と一緒に
Forever NEWSIES !!!!
という言葉だけを綴った。また涙が止まらなかった。大我くんが初日を大事にしていること、ファンだけが閲覧するコンテンツで綴ったこと、全てが涙を誘った。
正直、この悔しさもこの気持ちも一生忘れることは無いと思うけど、前を向こうと思えた。
知ってる人は知ってるよ、見てる人は見てるよ。
大我くんが、ニュージーズの為に、ずっと前から筋トレをしていたこと。
役に合わせた髪型に出来るように、人生に一度のデビューの時に髪を伸ばしていたこと。
ニュージーズの主演は不安だったけど、腹をくくっていたこと。
計り知れない努力があったこと。
座長として、カンパニーの雰囲気作りも頑張ったこと。
カンパニーの皆さんが話す大我くんの話が暖かい話ばかりで嬉しかったよ。大我くんは本当に優しくて暖かくて真面目な人だなって改めて感じたよ。
そして、ずっと大我くんのことを見てきた人たちは、大我くんは、どんなに苦しくても大変でも病んでしまっても、もがいてもがいて、想像よりずっっと成長して帰ってくることを知ってしまっているから。
だから、ニュージーズのことを引きずってしまうことを許してね。ごめんね。そして、これからのミュージカル俳優・京本大我に期待していること、知っててね。プレッシャーになってしまうかもしれないけど許してね。
大我くんがSixTONESとミュージカル俳優を両立すると決めてくれたこと、すごく嬉しかったんだよ。戸塚くんの言葉をお借りするけど、大我くんは“勝つ人”だから。もちろんSixTONESの京本大我が大好きだけど、これからもミュージカル俳優・京本大我を観させてね。期待させてね。楽しみにさせてね。
色んな景色を見せてくれてありがとう。
いつか、ニュージーズを観られる日を、大我くんのジャックを観られる日を楽しみにしています。
2020年5月8日